jeudi 20 août 2009

Still walking - Un film de Kore-Eda Hirokazu (日本映画フランス語字幕)

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2009年4月22日公開(フランス)
2008年6月28日公開(日本)

邦題:「歩いても歩いても」 監督:是枝裕和 主演:阿部寛

オフィシャルサイト:http://www.aruitemo.com/index.html

ロングランヒットとなりフランス全土で50館から68館に拡大され、パリでもシネコンを含めて10館という、日本映画では極めて異例の公開規模となっています!(ホームページより)

フランス人にとって、日本は遠いアジアの国であり、日本のことをよく知っているフランス人は知識人もしくはアニメオタクなど。この映画を通して、日本のこと、日本人のことが少し理解できると思います。
是枝監督の映像は、どのカットをとってもひとつの芸術作品のようなステキな写真のような、はっとさせられるものばかり。日本を美しく映像として世界に見てもらえるなんて素晴らしい。

この映画にはある家族のひと夏の「帰省」(亡くなった長男の命日に)の24時間が描かれています。家族ひとりひとりの心理描写には、いわゆる日本人に特有の"Non dit"(行間を読む部分)の部分がたくさん隠されています。私たち日本人は、表情や態度から相手の感情を読み取るのに長けています。集団主義の日本人のすごいところは相手との関係により「自己」が存在し、その個々の調和をつくることが上手くできることです。
さて、この映画を通して、少しでも多くのフランス人がそういった「なにか」(言葉では言い表さない部分)を感じ取って、日本、日本人を知るひとつのきっかけになったらいいな、と思いました。

また、冒頭シーンの枝豆、ミョウガ(薬味)などの日本の夏らしい食材やすいか割り、手ぬぐいなど、わたしたちにとっては当たり前の、フランス人にとっては「見たこともない!」日本特有のものが印象的でした。

ちなみに、フランスでも枝豆食べることが出来ます!

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映像と共に素晴らしいのが音楽です。昭和の雰囲気ただよう「ブルー・ライト・ヨコハマ」がテンポよく流れ。私が何より気に入っているのはサウンドトラックです。なつかしいような落ち着くような、ちょっと一息つきたいとき、和みたいときにぴったりの曲です。

映画「歩いても 歩いても」サウンドトラック
ゴンチチ
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おすすめ度の平均: 5.0
5 ゴンチチっていいですね
5 素敵です!


映画を見終わったあとは、じーんと心に響く、ほっと安心するような、でもなんだかさみしい、じわじわとこころに「なにか」が停滞していたのを憶えています。とてもいい映画に出会えました。

人生はいつもちょっとだけ間に合わないことに満ちているのだ。

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Critiques Presse :

Le Point - Florence Colombani
Dans ce nouveau film du Japonais Kore-Eda comme dans son précédent, le très beau Nobody Knows (2004), il est question d’un jeune garçon. Celui-là est mort trop tôt, il y a des années, en tentant de sauver un homme de la noyade. Still Walking raconte comment, quinze ans après, sa famille réussit à « marcher quand même », c’est-à-dire à survivre à ce deuil malgré la douleur toujours vive et le silence pesant qui s’est installé entre les vivants. Le climat est paisible, l’image lumineuse (le film se déroule le temps d’une journée d’été à Yokohama), et sous cette apparente tranquillité le cinéaste réussit à capter les non-dits, les blessures secrètes et aussi le goût de la vie qui aide chacun à avancer malgré tout. Un film magnifique. À voir absolument.

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